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【Gサポート日記】出張時における災害対応

 先日7月6日の広島での豪雨災害の際、出張中であった私は、とある町で足止め状態となりました。上流のダムが緊急放流を行ったこともあり、7月7日朝には町の大半が洪水状態となっていました。また町から抜ける道は全て土砂崩れで塞がれており、復旧までしばらく町に滞在しなければならないことを覚悟しました。

 出張先ではどのように災害に備えればよいのでしょうか。この度の経験や災害後、BCPの見直しをされる関与先企業様との話し合いの中で、次の事項が見えてきました。

1.通信手段

 安否確認や仕事上の連絡など、携帯電話やスマホがなければ不可能です。基地局は機能していても充電がなくなれば使えなくなります。非常用の電源や、自動車であれば車載用の充電器があれば当面は凌げます。

2.情報不足の解消

 災害発生後しばらくは被災箇所も多く情報が錯そうし、ラジオでの道路情報はほとんど機能しませんでした。しかし各地区の警察署では、渋滞情報は把握できないものの比較的早い段階で通行止め情報は入手することができました。

 その他支援先の運送関係の企業様では災害発生直後、車両の位置や運行状況をGPSで把握され一元管理されていました。そして配車担当者が運行中の複数のトラックからの情報を得て道路状況を推測し、迂回路を指示することで業務を完遂されました。状況によっては避難を指示する必要もあるため、本部でも近隣の避難場所の情報を把握し、的確に避難指示を出せることも重要と思われました。

3.ライフラインの確保

 災害発生後、地域によっては長時間にわたり拘束されることも考えられます。その際に必要となる最低限の現金の備えがあれば安心できます。また、周囲にコンビニ等の店舗がないことも想定され、最低限の水や食料を携行しておくことも重要です。

4.非常事態の行動についての取り決め

 通信手段が使えなくなった際、どのように行動するかは出張者に委ねられることとなります。災害のレベルに応じて仕事を続けるのか待機するのか、地域の避難場所に避難するのか、などの行動基準を定めておくことが重要です。

(添嶋真人)

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