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製造・販売に集中するための3PL活用 ~受発注・発送業務を外部委託し、「本来やるべき仕事」に時間を使う~

2 日前
読了時間: 5分

商品を製造し、販売する企業にとって重要なのは、「より良い商品をつくること」と「より多くのお客様に商品を届けること」です。

しかし、販売量が増えてくると、受注入力、在庫確認、出荷指示、送り状の作成、梱包、発送、問い合わせ対応など、商品を販売した後に発生する業務も増えていきます。

売上が伸びることは喜ばしい一方で、

「受注処理に追われて営業活動ができない」「発送作業のために人員を確保しなければならない」「繁忙期になると出荷作業だけで一日が終わってしまう」

といった状況になることも少なくありません。

そこで有効なのが、受発注業務や発送業務を外部に委託する「3PL(Third Party Logistics)」の活用です。


3PLは「物流を任せる」だけではない


3PLというと、商品の保管や梱包、発送などの倉庫業務を外部に委託するサービスをイメージする方が多いかもしれません。

しかし、3PLの活用範囲は物流作業だけではありません。

例えば、

・注文内容の確認・受注データの入力・在庫確認・出荷指示・納品書や送り状の作成・商品のピッキング、梱包・配送会社への引き渡し・発送完了処理・出荷実績の管理

など、受注から発送までの一連の業務をまとめて外部化することも可能です。

つまり3PLは、単に「荷物を発送してもらう仕組み」ではなく、販売後に発生するバックオフィス業務と物流業務をまとめて効率化する仕組みとして活用できます。

最大のメリットは「製造と販売に集中できること」


3PLを活用する最大のメリットは、自社の人材や時間を、本来注力すべき業務に集中させられることです。

例えばメーカーであれば、

「より良い商品を開発する」

「製造品質を向上させる」

「新しい商品を企画する」 といった業務があります。


販売面では、

「新規顧客を開拓する」

「既存顧客への提案を増やす」

「ECや新しい販売チャネルを開拓する」

「販促やマーケティングを強化する」 といった活動があります。


これらは、企業の売上や競争力を高めるために重要な業務です。

一方、受注入力や送り状作成、梱包、発送などは必要不可欠な業務ではありますが、売上が増えるほど作業量も増加します。

この部分を3PLによって外部化することで、「売上が増えるほど社内の事務・発送作業が忙しくなる会社」から、「売上が増えても製造・販売に集中できる会社」へ変えていくことができます。


人を増やす前に「業務を外に出す」という選択肢


受注量や出荷量が増えてくると、「人を増やさなければ対応できない」と考えがちです。

しかし、新しく人を採用すると、給与だけでなく、社会保険料、採用費、教育コスト、管理コストなども発生します。

さらに、繁忙期と閑散期の差が大きい企業では、繁忙期に合わせて人員を確保すると、閑散期には人員が余ってしまう可能性もあります。

3PLを活用すれば、自社で受発注・発送業務のための人員や設備をすべて抱える必要がありません。

「人を増やして処理する」のではなく、「自社で行うべき仕事」と「外部に任せられる仕事」を分ける。

この考え方が重要になります。


属人化やミスの削減にもつながる

受発注や発送業務は、担当者の経験に依存しやすい業務でもあります。

「この取引先だけ納品書の形式が違う」

「この商品はこの配送会社を利用する」

「この注文の場合は別途確認が必要」

といったルールが担当者の頭の中だけに存在すると、その担当者が休んだだけで業務が止まってしまうことがあります。

3PL導入にあわせて業務フローやルールを整理することで、こうした属人化を解消するきっかけにもなります。

さらに、受注から出荷までの流れを標準化し、システムを活用することで、入力ミス、出荷漏れ、送り先間違いなどの削減も期待できます。


「受注」と「物流」をつなげることで、さらに効率化できる


3PLをより効果的に活用するために重要なのが、システムとの連携です。

例えば、

注文受付

受注データ登録

在庫確認

出荷指示

ピッキング・梱包

発送

発送実績の登録

という流れをできるだけデータでつなげれば、同じ内容を何度も入力する必要がなくなります。

販売管理システムやECサイト、受注管理システムと物流業務を連携することで、「事務のアウトソーシング」と「物流のアウトソーシング」を一体化できます。

これにより、単純に人の作業を外部へ移すだけではなく、受注から発送までの業務そのものを効率化することができます。


3PLは「コスト削減」だけで考えない

3PLを検討する際、どうしても「自社でやるより安いか、高いか」という比較になりがちです。

もちろんコストは重要です。しかし、本当に考えたいのは、

「その仕事を自社の社員が行うことが、会社にとって最も価値のある時間の使い方なのか?」

ということです。

社員が毎日数時間を受注処理や発送作業に使っているのであれば、その時間を商品開発や製造、営業活動に使うことで、新しい売上を生み出せる可能性があります。

3PLの価値は、単なる物流コストの削減ではありません。

企業の限られた人材を、より付加価値の高い仕事へ振り向けられること。

ここに大きなメリットがあります。


「つくる・売る」に集中できる会社へ

人手不足が続く中、すべての業務を自社で抱えることが必ずしも最善とは限りません。

受発注や発送といった「商品を届けるために必要な業務」を3PLへ任せ、自社は商品開発、製造、営業、販売などの「会社の強みを生み出す業務」に集中する。

3PLは、そのための一つの経営手段です。

受注が増えたら、人を増やす。出荷が増えたら、倉庫を広げる。だけではなく、「増えた業務をどう持たないか」という視点を持つことで、企業はより少ない人員でも成長できる体制をつくることができます。

製造・販売に集中するために、受発注から発送までを見直してみる。

それが、3PL活用の第一歩です。

 
 
 

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