【Gサポート日記】銭湯の魅力
最近、研修講師やコンサルティングの仕事で遠方に出張することが増えています。出張が続くと疲労がたまりがちになりますが、そんな時は、私は毎日、地元の銭湯に行くようにしています。日頃慌ただしく動いている私にとっては430円の小さな贅沢なのです。事実、銭湯の疲労回復効果はすごいです。私が出張先で元気に過ごせているのは銭湯のお蔭かもしれません。また、昔からの銭湯には人々の”憩いの場”、”語らいの場”として発展してきた歴史があります。地元の人達との他愛のないおしゃべりは、ストレス解消に効果的であり、お酒を飲むより健康的かつ経済的であると思っています。
さて、私が所属している広島県中小企業診断協会では、2年に1回、県からの委託事業として公衆浴場診断を行っています。その背景には「公衆浴場の確保のための特別措置に関する法律」という法律があり、戦後しばらくの間に建てられた風呂のない住宅に住む人々のために、保健衛生上不可欠なものとして公衆浴場を保護してきたという事情があります。実際、全国各地に銭湯がありますが、そのほとんどは昭和中期頃の古いつくりであり、経営者も年配の方が多いようです。その銭湯は、住居内の風呂普及率の上昇にともなって減少傾向が続いています。
時代の流れとともに市場ニーズは変化していきます。ニーズに合わせて変化していくことも大事ですが、銭湯ファンの私としては、銭湯を知らない世代に対して、日本の古き良き文化を再発見してもらえるような取り組みを期待したいと思います。
(添嶋真人)