【Gサポート日記】「健康経営」について

2018/07/03

 「健康経営」というキーワードを目にする機会が多くなってきました。従業員の健康管理の必要性は以前から認識されていましたが、その考え方は少しずつ変化しているようです。以前は、リスクマネジメントの観点から労働安全衛生法など「最低限の法令を順守している」ことに重点が置かれていましたが、最近ではCSR(企業の社会的責任)の一環として考えられている傾向があります。

 

1.健康経営とは

 経済産業省の定義によると、「健康経営」とは従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することとされており、企業理念に基づき、従業員への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績や株価の向上につながると期待されています。

 

2.健康経営を後押しする制度

 経済産業省では、「健康経営」を後押しする制度のひとつとして「健康経営優良法人」の顕彰制度を設けています。この制度は、健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目的としています。広島県においても、2018年度には30件を超える企業が認定を受けました。

 また、地場の金融機関においても、融資の際に「健康経営」を評価する制度の運用が始まっており、評価結果に応じて貸出金利の引き下げを行っています。

 更に、「健康経営」を公共調達の加点要素としている自治体もあり、受注機会の拡大につながる可能性もあります。

 

3.健康経営の概要

 経営者のリーダーシップのもと、取組み体制を整備し、定期健診やストレスチェックによる健康課題の把握、保健指導、職場の環境整備、職場内のコミュニケーションの促進、長時間労働対策などのテーマに取組みます。これらの取組みについて目標数値を設定し、PDCAを回しながら実施するものです。

 

 「健康経営」の効果は、従業員が心身の健康を維持し能力を発揮することによって高いパフォーマンスを得られることです。また労働力市場が縮小する現在、採用力の強化にもつながります。「健康経営」への取り組みは、今後更に重視される可能性が高いと言えます。

 

(添嶋真人)

 

 

 

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