「拙守求真」の姿勢がビジネスを拓く

2016/11/08

 コンサルティングや社員教育を15年継続し、お陰様で途切れることなくお客様からの受注を頂けるようになってきた。しかし開始したばかりの頃は仕事がなく、どのように仕事を安定的に確保するか非常に苦労した。現在では後進も育てていかねばならないし、まだまだ会社自体の成長も図っていかなければならない。しかし何年か後には、組織としての安定感を感じられるようになっていたい。そこで、現状を打開するためには何が成長要因となるかを模索している。そして、人も会社も、結局のところビジネスに必要な「地力」がつかなければそれに見合った「仕事」は得られないことを痛切に感じている。

 

 それでは「地力」をつけるためにはどうすればよいのか。昔教わった次の言葉を参考にしたい。「拙守求真」とは剣道範士九段の故大森玄白先生が座右の銘とされた言葉である。「拙(つたな)きを守り、真(まこと)を求む」と読み、求道精神のあり方と行動規範を端的に説いた教えである。道を極めるには、小手先の技や奇をてらった戦法ではなく、基本稽古や礼節など当たり前のことを大切に守り、日々の鍛練を積み重ねることが重要であるとされる。確かにその道の名人と言われる人は、基礎練習の反復を何十年も継続している人が多い。

 この姿勢は、“道”を志す者のみならず、あらゆるビジネスの世界にも通じるものであると思う。いや、探究すべき対象としてはビジネスそのものがある意味“道”のようなものだ。ビジネスに必要な「地力」を育むために重要なことは「拙守求真」に通じる。

(1)ビジネスにおける「真」とは、事業活動によって作り出す価値である。

      お客様に提供する価値にこだわり、より大きな価値を上げられるように取組み続けるブ         レない姿勢を持つ。

(2)ビジネスにおける「拙守」とは、日常の一つひとつの案件である。

   小さな仕事でも手を抜かずに真剣に取り組む。また、お客様に対する基本的な姿勢であ

         る。約束を守ること、少しでもメリットをお返しすることを継続する。

 

 もし、伸び悩まれている企業や人が目の前にいたら、今最も自信を持ってアドバイスできることはこのことであると思う。

 

(添嶋真人)

 

 

 

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