【Gサポート日記】「対脅威萎縮効果」をご存じでしょうか?
「苦しくなった会社はコア・ビジネスに集中し、コア・ビジネス以外は切り離してコストを切り詰め嵐をやり過ごそうとする傾向が強くなる」というもの。
一見すると「ふんふん、なるほど。正に“選択”と“集中”だよね」というように、サラッと通り過ぎてしまう考え方かもしれません。無論、この考え方が間違っている、という訳ではなく、コア・ビジネスの強化も大事な事であることは間違いのない事実です。ただ、それってひょっとすると、少々感情的・盲目的な判断に偏っていませんか?
例えば、今、会社が苦しくなっているのは、「少数の収益源しか持っていない」という、会社の事業構造の問題の方が大きく、そちら(=新たな収益源の確保)に手を打つ、という経営判断の方が合理性・効果性が高いのでは?という考え方もありますよね、という話です。
人は、真剣であればあるほど、または危機感が高ければ高いほど“視野狭窄”状態、或いは正に“対脅威萎縮効果”状態になりがちです。
(村田 有久)
